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GlassFishの使い方(通常)

本節では、GlassFishの基本的な使い方を示す。

具体的には、以下の手順について説明する。

  1. GlassFishのダウンロード
  2. インストール
  3. GlassFishサーバの起動
  4. アプリ(WAR)のデプロイ
  • GlassFishでは、サーバの起動後にアプリをホットデプロイするのが基本。
    • Tomcatと異なる。

ダウンロード

公式サイトからオープンソース版をダウンロード可能

Web Profile 版とFull Platform 版があるが、
基本的には Full Platform 版を使うこと。

  • WebProfile版はいくつかの機能を落としたサブセット

インストール

アーカイブを展開するだけで基本的には利用可能。

  • セキュリティを考慮する場合は、管理ユーザ(+パスワード)、SSLの有効化などを設定すること。

サーバ起動

ダウンロードページにサーバ起動手順がガイドされているため、
それにしたがって操作する。

  • Windowsの場合

    $ glassfish4/bin/asadmin start-domain
    
  • *nix

    > glassfish4\bin\asadmin.bat start-domain
    

サーバ起動後に http://localhost:4848 にアクセスすると、
Web管理コンソールにアクセスできる

デプロイ

GlassFishにおけるアプリのデプロイは、以下の通り複数存在する。

(公式ドキュメント(PDF)より)

  1. [h] コマンドラインからWARファイルをデプロイ
  2. [h] 管理コンソールからWARファイルをデプロイ
  3. [h] ドメインのautodeployディレクトリにWARファイルを格納

いずれの方法でも、GlassFishサーバを停止せずにホットデプロイできる。

参考:コマンドラインからのデプロイ

管理コマンドを操作できる状況なら、
コマンドライン経由でアプリのホットデプロイが可能。

$ asadmin deploy sample.war

自動的にコンテキストルート(例:http://localhost:8080/sample )などが設定され、
アクセス可能になる。

参考:管理コンソールからのデプロイ

上記手順で GlassFish をインストールすると、
Web管理コンソールがデフォルトで有効化される。

管理コンソール上で以下の手順を踏むことで、
アプリのホットデプロイが可能。

  1. コンソール左側のApplicationsのタスクを選択。
  2. 右側に表示されたページのDeploy...ボタンをクリック
  3. Locationのフォームから WARファイルなどをアップロード
  4. 各種設定を書き換え、右下のOKボタンをクリック
    → WARがデプロイされる
参考:ドメインのautodeployからデプロイ

上記手順で GlassFishをインストールすると、
デフォルトのドメインとしてdomain1が有効化される。

このドメインのディレクトリ glassfish/domains/domain1 以下に、
autodeploy ディレクトリが存在する。

このディレクトリにWARファイルを格納すると、
任意のタイミングでアプリケーションがデプロイされ、自動的に有効化される。