本節では、Tomcatの簡単な使い方を示す。
具体的には、以下の手順について説明する。
公式サイトからダウンロード可能
バイナリがカテゴリ毎にリストアップされている。
各カテゴリの意味は以下の通り。
カテゴリ | 意味 |
---|---|
Core | Tomcat本体 |
Full documentation | ドキュメント(javadoc)一式 |
Deployer | デプロイツール(後述) |
Extras | その他管理ツール |
Embedded | 組み込み(*)用サブセット |
*通常のJavaアプリにTomcatサーバを組み込む利用法のこと
Coreカテゴリから、運用環境に合わせたバイナリをダウンロードすること。
Windowsでのインストール方法は、
ダウンロードしたバイナリによって以下の2通りに分かれる。
*nixでのインストール方法はアーカイブの展開(Windowsにおける前者)のみ。
Tomcatでは以下の環境変数が利用される。
変数名 | 場所概要 |
---|---|
${CATALINA_HOME} |
バイナリ(サーバ本体)のインストール場所 |
${CATALINA_BASE} |
データ(ユーザアプリ)の格納場所(デフォルトではHOMEと同じ) |
${CATALINA_TMPDIR} |
テンポラリデータの配置場所(デフォルトではBASE/temp) |
Tomcatにおけるアプリのデプロイ方法は、以下の通り複数存在する
(公式ドキュメントより)
${CATALINA_BASE}/webapps/.
に展開して配置(手動展開)上記に含まれる記号は以下の意味。
記号 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
* | Web application ARchive | Webアプリのコード一式をまとめたアーカイブ |
** | Apache Ant | Java アプリケーションのビルドツール |
[c] or [h] | コールド/ホットデプロイ | サーバ起動前/後にデプロイする方式 |
インストール方法によって操作方法が異なる。
以下の場合分けにしたがって操作する。
> ${CATALINA_HOME}\bin\startup.bat
> ${CATALINA_HOME}\bin\shutdown.bat
$ ${CATALINA_HOME}/bin/startup.sh
$ ${CATALINA_HOME}/bin/shutdown.sh
Configure Tomcat
を実行する。起動操作が完了した時点で http://localhost:8080/ にアクセスすると、
Tomcatのサーバページが表示される(=起動確認できる)。
Eclipse IDE for Java EE Developpers を利用することで、
などを簡単に実施できる。